楽しみは朝食から始まる

旅行に行って楽しみの一つは朝食バイキングである。
思い出に残っているのはある五つ星ホテルの朝食バイキングだ。
そこの朝食バイキングは有名で宿泊客でなくてもそれだけを食べに来る人もいるそうだ。
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平日にもかかわらず人が多かった。
かなり広いホールだ。
パンだけでも何十種類もある。
和食洋食中華がそろっている。
寿司までもある。
寿司や刺身は人気がある。
並べられたとたん、たちまちなくなるのだ。
カレーなど普通なら朝から食べないようなものもたくさんある。
目移りしてどれを食べたらいいかわからない。
見ているだけでお腹一杯になりそうだ。
客の中には欧米系の人も多かった。
私のとなりに座った体格のいい男性もそうだった。
その人はなぜがパンだけを食べていた。
いろいろな種類のパンだけを皿に取っていた。
野菜が嫌いなのだろうか。
確かにパンはおいしかったがそうパンだけ食べられたものではない。
そこでゆっくり朝食をたらふく食べたので、当然ながら昼は入らなかった。
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普段ならパン一つか二つにコーヒー一杯。
あれば果物を食べる程度で十分なのに、あふれる美食をみるととたんに胃袋が大きくなる。
視覚と大脳と胃袋は深い関係にあるに違いない。
地球上にたくさんの果物や野菜があることは本当にありがたいものだ。
おいしいお粥
中華圏に旅行に行くと朝食バイキングにたいていお粥がある。
日本では粥といえば風邪をひいたときや病気で食欲がないときに食べるものだが、海外では普通に朝食や夕食に食べているそうだ。
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たしかに中華料理はあぶらっこいものが多いからあっさりしたお粥があう。
香港や台湾などで食べるお粥は日本のとはまたちがう。
おそらく長時間煮込んだであろうと思われる。
米の形が残っていない。
とろとろである。
とても優しい味でおいしい。
真似をしてつくるのだが上手く出来ない。
ただの雑炊というかあまりご飯を煮ただけのものになる。
中国で料理の本を買ってそのレシピ通りに作っているつもりなのだが違うのだ。
プロでないと作れないのだろうか。
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それにしても中国で買った料理の本は内容がかなり大雑把である。
分量が書いてないのだ。
材料と調味料、手順は書いてあるのだが肝心の分量が書いてないため適当に作るしかない。
現地の人はこれだけで作れるのだろうか。
あるいは人によって好みが違うから自分で好きなだけ入れて下さい、という意味なのだろうか。
不思議だ。
日本人は「塩ひとつまみ」でさえわからないと言う人もいる。
もっと具体的に書いてくれというのだ。
たしかに人によって指の太さは違う。
ぜひ中華圏に旅行に行く機会があればお粥に挑戦して欲しい。